現在の日本は石油の安定供給がされているのか?

現在の日本における石油の安定供給の動向について、直近の状況を整理する。

  1. 原油の調達状況と代替ルートの進展

◇ホルムズ海峡非経由の調達:ホルムズ海峡経由の輸送リスクが懸念される中、政府や官民連携による調達先の多角化が進められている。

◇調達率の回復:2026年春の一時的な輸入減後、米国、アジア太平洋、中南米、アフリカ、カナダ等からの代替調達がすすむ。2026年夏以降は、前年平月比を上回る調達(10割超)が実現・見通される状況となっている。

◇国家備蓄の放出:必要以上の調達見通しが立っているため、追加的な国家備蓄の放出は見送られており、安定した供給体制の維持が図られている。

  1. ナフサなどの供給見通し

◇化学製品・素材への影響管理:石油化学製品の基礎原料となる「ナフサ」も、代替調達の加速や国内精製・川中在庫の活用により、年度を越えて供給を継続できる見通しが示されている。

◇流通の目詰り対策:全体的な調達量が確保される一方で、業種や地域間での偏り・流通の目詰りを解消のため、政府や関係省庁によるきめ細かな支援スキームが講じられている。

日本はエネルギーの大部分を海外からの輸入に依存しているが,米国などからの代替調達を進めた結果、当面の石油供給の安定性は確保される見通しとなっている。