2027年日本のGDPは世界6位
12日、IMF(世界通貨基金)が世界経済見通しで2027年に日本のGDP(国内総生産)がインド、イギリスに抜かれて6位に転落する見込みとした。
日本のGDPの将来的な順位や規模については、IMFなどの国際機関や国内の経済研究機関からさまざまな予測が発表されている。
「どこまで下がるのか」という点については、主に「世界全体の国別名目GDPの順位」と、「国民1人あたりの豊かさを示す指標(1人当たりGDP)」の2つの側面から見通しが示されている。
- 国別の名目GDP順位
これまで世界第3位だった日本のGDPは、ドイツに抜かれて4位となった後に世界第6位へと移行していく予測が報じられている。主たる要因は日本国内の急激な少子高齢化・人口減少、また他国の高い経済成長率やインフレ率・為替レートの影響による。
- 1人当たりGDP・長期的な経済力
日本経済研究センターなどの長期予測では、日本の1人当たり名目GDPの世界順位も、少子高齢化による生産性の低下から、中長期的に現在の水準からさらに順位を下げる可能性が指摘されている。
今後の実質GDP成長率自体は、国内の民間予測などでは年率0.5%〜1.0%前後で推移すると見込まれているが、2070年代など長期で見ると少子高齢化の加速により平均成長率がさらに低水準になるとの試算もある。
3.の背景にある主な要因
少子高齢化により労働力人口が継続して減少するため、社会全体の生産力が縮小しやすい構造にある。またデジタル化やイノベーションを通じた一人あたりの生産性向上が、他国に比べて緩やかである点も指摘されている。
新興国(インドやアジア諸国など)が人口ボーナスや高い経済成長率によって急速に国全体の経済規模を拡大させているため、相対的に日本の順位も下がる。
日本のGDPについてはネガティブな論調はあってもポジティブな論調は出てこない。「失われた30年」とよく揶揄されるが具体的な形になってきたのかもしれない。

